WiMAXは無制限・通信速度制限なしで使い放題！3日15GB制限撤廃の詳細について解説

WiMAXと聞いて、「3日間制限」というイメージを思い浮かべる方はまだ多いことでしょう。

実は、WiMAXの3日間制限があったのはすでに過去の話で、最新規格である「WiMAX +5G」では、3日間制限が撤廃、実質的にパケット無制限感覚で利用できるになったのです。

本記事では、WiMAX +5Gの実質パケット無制限についての詳細をお伝えすると共に、旧WiMAX 2+の速度制限についても確認していきます

ぜひ最後までご覧ください！

【結論】WiMAXの「パケット無制限で使える」は嘘ではない

WiMAX +5Gに関しては、「実質的にパケット無制限」で利用できます。

よって、「WiMAXがパケット無制限で利用できる」というのは嘘ではありません。

ただし、下記の条件に該当する場合はパケット無制限で利用できないため注意が必要です。

短期間で大容量通信を行った場合

このように、短期間で大容量通信を行った場合、混雑時間帯のみ通信速度が制限される場合があります。

より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

＜お知らせ＞
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。

https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/note/5g_speedlimit_15/

本当の意味でパケット無制限のサービスは存在しない

WiMAX +5Gだけでなく、大手携帯電話会社の「パケット無制限プラン」に関しても「パケット上限」が存在します。

大手キャリアのパケット無制限プランであれば「どれだけ利用しても速度低下なしに使い放題」というイメージがあると思いますが、細則を見ると必ず「直近3日間のデータ通信量が多いお客様は速度制限を設ける場合がある」旨が明記されているのはあまり知られていません。

また、モバイル回線よりは寛容になりますが、光回線においてもしっかりと「大量のデータ通信が確認された場合は通信速度を制限する」ことについて明記されています。

残念ながらすべてのデータ通信において「パケット無制限」は存在しないのです。

WiMAX+5Gが実質通信速度制限なしに変更（2022年2月〜）

WiMAX +5Gは、2021年4月に発表されました。

当初は「直近3日間の合計パケット通信量が15GBを超過すると翌日18時から26時まで最大1Mbpsの速度制限がかかる」という条件が設定されていたのは記憶に新しい方も多いことでしょう。

実は、その通信新速度制限が撤廃されていたのはご存じでしょうか？

ここでは、WiMAX +5Gの通信速度制限の撤廃について説明していきましょう。

3日で15GB制限は撤廃

2022年2月1日、UQコミュニケーションズ株式会社は、それまで「3日で15GB」の制限を設けていたWiMAX +5Gの通信速度上限を事実上「撤廃」する規約変更を発表しました。

より多くのお客さまにWiMAX +5Gを快適にご利用いただくために、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合があります。

＜お知らせ＞
これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度を一律に制限しておりましたが、お客さまのご利用状況をふまえ、速度制限条件などを2022年2月1日より変更いたしました。

https://www.uqwimax.jp/wimax/plan/note/5g_speedlimit_15/

これにより、3日間の合計パケット通信量が15GBを超過しても速度制限は（一部条件を除き）事実上撤廃されたのです。

ギガ放題プラスは制限あり｜「実質使い放題」で「完全使い放題」ではない

ただし、WiMAX +5Gは「完全に使い放題」となったわけではありません。

上記注釈にもあるように「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する」ことが明記されており、UQコミュニケーションズ株式会社が定めるデータ通信量を超過した場合は「混雑時間」のみ通信速度が制限される形となります。

混雑時間帯の解釈については、総務省のデータ（情報通信白書）を参照すると「21時から23時」と考えられます。

具体的にどの程度が「大量のデータ通信」に該当するかは明記されていないため、詳細については不明です。

プラスエリアモードを月間30GB以上利用するとプラスエリアモードのみに制限がかかる

WiMAX +5Gには、WiMAX 2+に引き続き、auプラチナバンドが利用できるようになる「LTEオプション」が用意されています。

WiMAX 2+では「ハイスピードプラスエリアモード」と呼称していましたが、WiMAX +5Gでは「プラスエリアモード」と呼ばれるようになりました。

このプラスエリアモードの利用には、月間利用パケット上限が存在しています。

プラスエリアモードを適用した状態で、月間30GB*以上利用すると、「プラスエリアモードのみ送受信最大128kbps」に制限されますが、通常の「スタンダードモード」については制限の対象にはなりません。

よって、旧WiMAX 2+と比較すると、LTEオプションについての制限も大幅に緩和されたと言えるでしょう。

※5GSAに対応した「ギガ放題プラスS」プランおよびそれと同等の他 WiMAXプロバイダーのプランからは、プラスエリアモードの月間パケット上限が30GBへ引き上げられました。

WiMAX2+がパケット無制限で使い放題ではなかった理由

実は旧WiMAX 2+は「なんちゃって無制限」でした。

「ギガ放題プラン」は3日間で10GB以上使用すると速度制限がかかる仕組みを解説【図解あり】

WiMAX2+では「直近3日間の合計通信量が10GB以上となると、翌日の18時から26時までの間は最大1Mbpsの速度制限」がかかります。

こちらの図をご覧ください。

この図のように、WiMAX2+は直近3日間の通信量を計測しており、利用開始から4日目になると1日目がそのカウントから外れる仕組みとなっています。

図で示した1日目から3日目で「合計11GB」利用して、4日目で「3GB」利用したとしましょう。

4日目では「過去3日間に利用したパケット通信量の合計が10GBを超えている」ため、18時から26時まで最大1Mbpsの速度制限の対象となります。

また、4日目では「3GB」使用していおり、2日目、3日目、4日目の合計パケット通信量は「10GB」となるため、5日目の18時から26時までは速度制限の対象となります。

5日目のパケット通信量が「2GB」だった場合、直近3日間の合計パケット通信量は「8GB」となるため、6日目夜間の速度制限は発生しません。

速度制限中でも日中はパケット無制限で利用可能

WiMAX2+は「直近3日間の合計パケット通信量が10GB以上となった場合、超過した翌日の18時から26時まで最大1Mbpsの速度制限をかける」ことが明記されているということをお伝えしました。

裏を返せば、これは「速度制限中でも午前2時から夕方6時まではパケット無制限で利用できる」と言い換えることができます。

実は、WiMAXで3日間通信速度制限がかかるのは夜間の時間帯のみで、日中の時間帯は速度制限の対象外なのです。

よって、テレワークでのビデオ会議（WEB会議・ビデオ通話）など、日中のみに限定される利用方法であればパケット無制限で利用することが可能と言えます。

ハイスピードプラスエリアモードを7GB以上使用するとすべてのモードで制限がかかる

WiMAX2＋では「ハイスピードプラスエリアモード」と呼ばれるオプションが存在します。

ハイスピードプラスエリアモードは既存の回線に加えて「auLTE Band18/26（プラチナバンド）」が利用できるようになるオプションサービスで、これを利用することで地下鉄や新幹線での移動など、より電波が届きにくい状態でも通信が快適にできるようになる可能性があります。

ただし、このプラスエリアモードの月間利用上限は「7GB」となっており、これを超過すると通常モードを含めた全てのモードで通信速度が月末まで128kbpsに制限されてしまうのです。

WiMAX+5Gの速度制限後1Mbpsでどんなことが出来る？

万が一、一定期間で大量のデータ通信をしてしまった場合、混雑時間帯のみ制限がかかると言われているWiMAX +5G。

やはり気になるのが、「制限後1Mbpsっていったいどんなことが出来るの？」というところでしょう。

実際に1Mbpsで「できること」「できないこと」を下記にまとめてみました。

サービス	できること	できないこと
WEBサイト閲覧	可能	画像が多用されているサイトは 表示が遅くなる可能性あり
Youtube	低画質での視聴	標準画質以上の視聴
Zoom （ビデオ会議ツール）	1対1での標準画質ミーティング （ビデオ会議）	1対1での高画質チャット グループチャット
Twitter	ほぼすべて可能	なし ※動画の読み込みは若干遅くなる 可能性あり
Instagram	ほぼ全て可能	なし ※動画の読み込みは若干遅くなる 可能性あり
LINE	ほぼすべて可能 LINEでんわ LINEビデオ通話も可能	なし
他動画サービス	低画質〜標準画質で可能	標準画質以上での視聴
音楽ストリーミング	低音質〜標準音質で可能	高音質での試聴
メール	ほぼすべて可能	大容量添付ファイルの送信は 時間がかかる
QR決済	可能	なし
地図アプリ	可能	素早い拡大縮小は もたつく可能性あり
アプリのアップデート	可能	大容量の場合は時間がかかる

このように、パケット消費量の多い動画サービスに関しても低画質での視聴であれば問題なく実施可能です。

また、LINEでのビデオ通話やTwitter、インスタグラムといったSNSアプリに関してもストレスを感じることなく利用することが出来るでしょう。

一方で、一度に大容量のデータをやりとりする動画のダウンロードやOSのアップデートなどは回線速度が遅いことでデータのやり取りに非常に時間が多くかかりストレスとなる可能性が高いと言えます。

まとめ

以上、WiMAX +5Gの通信速度制限撤廃についてお伝えしてきました。

ホームルーターサービスでは、ソフトバンクエアーやNTTドコモ home5Gなど、WiMAX +5Gと同様に実質パケット無制限感覚で利用できるサービスが多いですが、モバイルルーターにおいてはほぼWiMAX +5Gの1強状態です。

自宅ても外出先でもたっぷりとインターネットを楽しみたい方にとってWiMAX +5Gは、唯一無二のサービスといえます。

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