Mugen Wi-Fi新端末「AiR-2」の通信速度レビュー！NA01とWiMAX +5Gとの比較結果は？

Mugen Wi-Fiの2024年8月のサービスアップデートから新規追加された5G対応のクラウドSIM新端末「AiR-2」。

やはり気になるのは、5Gに対応したことによる通信速度の向上ではないでしょうか。

Mugen Wi-Fiでは、「4GクラウドSIM」「5GクラウドSIM」「WiMAX +5G」の3種類から利用するサービスを選択できるため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いことでしょう。

サービスを選ぶ際には、「月額費用」が一番の決定要因となるかもしれませんが、通信速度にこだわりたい方にとっては参考になる記事となっています。

ぜひ最後までご覧ください！

速度測定に関しては、GreenEchoes Studioが独自に実施したものです。通信速度に関しては計測する時間・場所・混雑状況や天候など、さまざまな要素で大きく変動する可能性があります。本記事に関してはシングルケーススタディとして、あくまでも参考程度に留めておいていただくようよろしくお願いします。

【結論】5G対応クラウドSIMはおすすめできる

結論から言うと、5G対応のクラウドSIM端末「AiR-2」は、非常におすすめできるといえます。

4G対応サービスと比較すると、若干月額料金は上がりますが、通信速度を重視する方にとっては非常に良い選択肢の一つとなるのではないでしょうか。

当サイトで実施した1日あたりの平均速度では、下り51.05Mbps、上り23.58Mbpsとモバイルルーターとしては非常に優秀な通信速度となりました。

特に、アップロード速度安定しているため、WEB会議を頻回に行う方にとっては通信が遅延するなどの不具合が起きにくいため、特におすすめできます。

AiR-2の通信速度をNA01・WiMAX +5G X12と比較【定点計測】

今回は、それぞれのサービスの通信速度を比較するために、3台同時に速度計測を行いました。

検証期間は2024年6月23日ー24日、計測間隔は10分おきとし、Ookla Speedtest CLIをコマンドプロンプト上で自動起動するプログラムを作成して自動計測を行いました。

測定場所は新潟市中央区です。

それでは早速結果を見ていきましょう。

AiR-2とWiMAX +5G Speed Wi-Fi X12と通信速度を比較

平均速度（Mbps）	AiR-2	WiMAX +5G
UP	23.58	2.36
DOWN	51.05	46.27

このように、下り上り共にAiR-2の方が優れているという結果が出ました。

特にアップロード速度に関しては、圧倒的にAiR-2の方が良い数値で遷移しているのがわかります。

一般的にモバイル回線においては、上り通信速度が出にくく、双方向通信を必要とするウェブ会議などの用途には向いていないとされていますが、 AiR-2であれば、問題なく利用することができると言えるでしょう。

AiR-2とWiMAX +5G /NA01と通信速度を比較

さらにNA01を交えて比較していきましょう。

3機種の比較では、朝7時から深夜23時50分までの計測結果を掲載しています。

平均速度（Mbps）	AiR-2	NA01	WiMAX +5G
UP	12.40	14.61	3.06
DOWN	43.89	11.76	30.70

このように、NA01と比較しても、ダウンロード速度が非常に優れているという結果が得られました。

また、4G対応端末である「NA01」のアップロード速度も非常に良好な結果となっていることからも、Mugen Wi-Fiに関しては、アップロード速度が非常に優れているサービスと言えそうです。

AiR-2の通信速度をWiMAX +5G X12と比較【混雑場所での計測】

クラウドSIMの大きなメリットの一つに「その場所で最適な電波を自動で選択して通信できる」という特性があります。

これをテストするために、実際の混雑した場所で速度計測を実施しました。

それでは結果を見ていきましょう。

混雑場所での通信速度を比較

イベントなど、たくさんの人が集まった時に通信速度が低下してしまうのは、かんたんに言うと同じ基地局に通信が集中してしまうためです。

よって、クラウドSIMが選択した回線は、「混雑している中でも利用者が少なくある程度通信速度が確保できる」ものだったと推察できます。

もし、WiMAX +5Gの利用者が多かった場合は、結果については逆転していた可能性もありうるでしょう。

続いて、最も混雑している場所から少し離れた場所での計測結果についても見ていきましょう。

こちらに関してはそれほど大きな変化はありませんでした。

AiR-2が遅い？5G利用時には「パケ止まり」に注意が必要

「パケ止まり」とは、UQ WiMAX公式では下記のように定義されています。

「パケ止まり」とは、5Gのマークが表示されているにもかかわらず、通信が止まってしまう現象です。パケ止まりは、5Gの電波が弱いエリアで、基地局側が無理に5G通信を継続させようとして起こります。

また、既存の4G施設を活用した「NSA（ノンスタンドアローン）方式」で運用している基地局でも、運用オプションのチューニングが不十分でパケ止まりが起こる場合があります。

UQ WiMAX

5Gは、これまで利用してきた4Gと比較すると、非常に周波数帯域の高い電波を用いて通信を行います。

電波の特性として、周波数が高いほど直進しやすくなる傾向があるため、5Gの電波は建物の中では「つながりにくい」可能性があるのです。

これを基地局の数を増やしたり、屋内に関しては中継アンテナを設置するなどして、電波状況の改善を図っていますが、まだまだ普及途中となっているため、5Gのアンテナが立っていても満足に通信できない場合があります。

これは、AiR-2に限ったことではなく、他の5G通信を用いたすべての回線で起こりうる問題です。

まとめ

以上、新導入されたMugen Wi-Fiの5G対応クラウドSIM端末「AiR-2」の通信速度についてレビューしてきました。

特にアップロード速度の安定感は他のサービスと比較すると非常に優れており、テレワークでのウェブ会議用途に非常に適したサービスだと言えます。

あなたも高速で快適な「AiR-2」の素晴らしさを一度体験してみてください！